いとひや 糸日谷晃

・プロフィールや製作品、これまでの活動については、≪ホームページ≫
・現在販売している品物について、ご購入などは ≪ネットショップ≫
・オーダーメイド品(からくり、おもちゃなど)製作依頼、工作教室の依頼やその他お問い合わせは、≪お問い合わせフォーム≫

今後の予定 製作・展示・販売・工作イベント情報など 


編集中

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

-----------------------------
玩具造形 いとひや
HP : http://itohiya.ikidane.com/
BLOG : http://itohiya.blog.fc2.com/
NETSHOP : http://itohiya.cart.fc2.com/
問い合わせ: http://itohiya.ikidane.com/contact.html



生意気な奴。

  • 2009/12/08 23:14
  • Category: 雑記


    「いいね。うん。いいね」



西田さんに、作ったものを褒めていただいた事があります。


博物館に勤めるようになって、
間もなく遠くへ行ってしまわれたので、
後にも先にも、その一度だけでした。



手に取り、置いて、少し離れ、また手に取り、

確かめるように、何度も「うん。  うん。」、と。





木の端材を使って、いかに形を魅せるか、

実験の中で、たまたま出来た小さなものです。



普通の人が見たら、ゴミでしょう。

からくりでも、玩具でもなく、

落としただけで壊れてしまった、

そんな些細なものです。





何が、どうよかったのか・・。

その時はさっぱりでしたが、今は少し、

ほんの少しですが、なんとなく分かる気がします。





・・・・





大分昔のことに思えますが、

西田さんに、スケッチを見せていただいた事があります。



「どう?  ○○なんだけど?」



  と、不意に仰るものだから、



「えぁ・・○○ですか・・・?

もっと○○なら・・・した方がいいんじゃないでしょうか?」



・・なんて、咄嗟に思ったことをそのまま答えて、

西田さんは、鳩が豆鉄砲でも食らったみたいに、ポカンとしてました。



きっと、

「すごいですね。」   「かわいいですね。」  「新作ですか!?」



そんな、答えを、予想していたのでしょう。

(  あぁ、しまったなぁ・・・  )と思っていたら、

しばらくして、



「糸日谷君・・・これならどうだい。」



意見と、更に別の要素を加え、新しいスケッチを見せてくれました。









・・その後も



「この動物はどうか?」「どっちが良いか?」「どうしたら、面白い動きになるか?」

など、色々と作品スケッチを見せていただき、



その都度、



「想像上の面白い動物がいたら・・・」「右です・・けど・・ここを・・」「難しいですねぇ・・・では・・・」

などと、生意気にも、思ったことを言っていました。







そして、ある日、工作キットを作って、満足そうにしていたら、



「  糸日谷君、それじゃまだ大切なものが足りないね。   哲学が無い。」



といった、アドバイスを頂きました。

しかし、それが、何を示しているのか理解できず、聞き返しました。



「哲学って・・・どういったものなのでしょうか?  分かりません。」



・・しばらくして、



「・・・では、それをこうしてみたらどうだろう。」

と、提示してくれた、そのアイデアスケッチに、



「おぉ!  なるほど   面白いですねぇ!!」

と驚き、わざわざイラストを仕上げてくれたことに

しばらく感激していました。



それを見た西田さんは、どうだ!  と言わんばかりに

「ニヤニヤ♪」、しておりましたが、



「しかし、それが工作キットとなると・・・哲学となると・・・ちょっと違うのでは・・?」

・・・と、油断したところに、また懲りずに問答をしました。



あーでもない、こーでもないと、象に立ち向かう蟻のような状態です。



今思えば、西田さんにとって、工作キットだから・・云々、など、

どうでもいいことだったのでしょう。







西田さんのブログには、このような記述があります。



「哲学のない美しいものよりも、

哲学のある汚いものの方がはるかに優れている・・(略)

・・生意気な奴だ。」
※生意気ついでに勝手にリンクさせていただきますね。






   と。





・・



西田さんの作品の  『  哲学  』



「なんだ・・簡単なこと。」と仰る方も多いのでしょうけれども、

未だよく分かりません。



・・・・







生前、西田さんに頂いたものがあります。



代表作・メカニカルバー、その初期の作品でしょうか。

博物館が出来る以前、1992年に制作されたものです。



古き作品を渡した理由、



「気まぐれだよ」、「壊れているからね」、

そんな答えが返ってくるでしょうか。





しかし、そうではなく、



この馬鹿生意気な新人に

「制作にとって大切な『哲学』が少しでも分かれば・・・・」

と思ってくれていたのであれば。。。。







いや、「思う」  「思わない」はどうでもよいことでしょう。

自分の都合に良いよう、解釈されていくものです。







・・・なんにせよ、自分は、



「その『哲学』が何を示しているのか。」

それを理解できるよう、精進しなければ。



そして、それを活かし、



ほんの少しだけでも・・

自分なりの『哲学』ある作品を提示できれば・・・











・・・また













・・いいね。













・・と、・・













・・



そんな、



今日この頃なので、あります。









関連記事

-----------------------------
玩具造形 いとひや
HP : http://itohiya.ikidane.com/
BLOG : http://itohiya.blog.fc2.com/
NETSHOP : http://itohiya.cart.fc2.com/
問い合わせ: http://itohiya.ikidane.com/contact.html



Pagination

Trackback

Trackback URL

http://itohiya.blog.fc2.com/tb.php/54-4987361b

Comment

Post Your Comment

コメント:登録フォーム
公開設定

Utility

プロフィール

糸日谷 晃

Author:糸日谷 晃
東京造形大学にて美術/デザインを学び、博物館に就職。
学芸員のほか、工作室の運営を兼任。
ワークショップをはじめイベントの企画や、その題材のデザイン・開発を手がけ、講師を務める。

現在は、鳥取・兵庫・岡山の県境、山間で工房を営み、活動中。

からくり作品ほか、仕掛けを応用したおもちゃを製作。
工作教育の普及に努め、題材を開発・製作。 各地で工作教室を開催。

「複雑なモノの中から、
素朴でシンプル、実直で美しいものを探している気がします。」


取り扱い先は、ギャラリー、インテリアセレクトショップ、博物館、木のおもちゃ店など様々。



【製作】
からくり(オートマタ)オルゴール、インテリア小物・雑貨、工作キット、各種オーダー品など。

【活動】
上記品の企画、デザイン、製作、各地での発表、展示・販売、からくり工作ワークショップの開催など。


ホームページ
http://itohiya.ikidane.com/

ブログ
http://itohiya.blog.fc2.com/

ブロとも申請フォーム

検索フォーム

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。