いとひや 糸日谷晃

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記事その③ おひな様の作図、デザインについて、参考になれば幸いです。

さてさて、
明日、3/21.22は、「糸鋸体験 おひなさま作り-in古町のひな祭り」ですが、


当日使用するおひなさまの図案につきまして、
データを公開するに先立ち、作図時に重視したポイントや状況を紹介させていただきます。
何かの参考になりましたら幸いです。参考にならなかったらすいません。

まぁ、
「大げさだ!」 と思いながら読んでくだされば幸いです。



・・
基本的に、私が制作している品物、
からくりや木のおもちゃや、糸のこ細工の図面には、
デザインテーマやコンセプトが存在します。
それに基づき、線を組み立てて物作りをしています。

今回のお雛様用図案を制作するにあたっても同様。
地域のボランティアの会で行う遊びのイベントとはいえ基本の構成を考えております。


作図について、
まずは「これは外せない」という構図を決めました。
今回のお雛様図案の場合は、
「お内裏様とお雛様を共通の線で結ぶこと」です。

つまり、「ペアが一本の線で繋がっている」ということ。
これをデザインの肝に据えました。


これは、以前作った「ふたりの昔話」にも通じるデザインです。
 ※「ふたりの昔話」についてはこちらの記事を参照の事。
   http://itohiya.blog.fc2.com/blog-entry-184.html


P1070520.jpg


この線には、
「一つのものを分かち合う、断たれたとしても繋がっている」そんな意味合いを込めています。
夫婦の絆、と言えば良いでしょうか。
つながり方も重要なポイントです。
横を向いているのか、抱きあう形なのか、背を向けているのか・・・etc

「ふたりの昔話(上写真)」では横を向き、抱き合う構図です。
今回の「おひな様」では正面を向き、側面接している構図です。



この様な図案は糸のこ用のペアデザインを考えるときの一つの重要な構図だと考えています。
さらに言えば、「糸鋸らしい」図案です。

どういう事かと申し上げれば、

木材の板、一枚一枚はすべて違う木目です。
この構図にすることで、更に強固なつながりを持つデザインになります。
・・同じ形のお雛様がたくさんあったとしても、木目が合わさるペアは、たった一つ。
 唯一無二の組み合わせ・・といった具合。

また、
ペアを分かつ時に使われる糸鋸刃の厚みは0.4ミリ前後です。
分かれた2枚の木材は、非常に近い関係といえます。

他の機械を使えば、最低でも3ミリは距離が空いてしまうでしょう。
その他レーザーで断面を焼き切る方法もありますが断面が真っ黒になり、
厚い板特に表面が黒ずんで汚くなりやすい・・。
糸のこを上手に使えば非常に美しい断面に仕上げることが出来ます。

P1090637.jpg


そんなこんなで、糸のこならでは
「らしい」図案と言えるのではないでしょうか。

お雛様などの「ペア」図案を作るときにピッタリの構図です。




では、構図が決まったところで、
形を適当にスケッチしてゆきます。
1時間、できるだけ多くの図案を描きます。

何も見ず、イメージです。
自分の記憶の片隅にあるお雛様をアウトプットし、それをシンプルな線で構成し直します。


しばらくして脳みそが沸騰してきたら、休憩します。
その後お雛様の資料を集め、実物からインスピレーションを得ます。

この時、私が注意しているのは、お雛様の実物の写真を参考にすること。
素材も紙、土、など様々な形のお雛様を見ます。
 ※写真ではなく実物をたくさん見る事が理想です。

誰かが描いたイラストや、他の人が作った糸のこ細工は見ないようにします。
特に、糸のこ細工のデザインの場合はシンプルですので、形状も限られてきます。
誰かのデザインを見てしまうと、無意識のうちに引きこまれてしまう事があるので、
なるべく実物の人形を見て、そこからスケッチし、形をおこしてゆきます。

おひなさまらしい線とは一体どんな線なのか・・・、
この作業は、
人形の雰囲気(イメージ)を線にする人、
人形の各パーツを線にする人、
いろいろな方法があると思います。

何十と描いているうちに、少しずつ形が決まってきますので、それをまとめてゆきます。

今回のお雛様は、「記号」や「アイコン」の雰囲気を持つようなデザインにしました。


徐々に形を整えてゆきます。
そして、図案が完成。。。


と言いたいところですが、
今回の場合は、

・「初心者でも作りやすい図案」
・「時間がかからない図案(体験用のため)」

がテーマですので、更に条件を厳しく設定します。

・線は多すぎず、少なすぎず。
・直線と曲線をバランスよく構成する。
・曲線は大きな曲線、小さな曲線、差をはっきりつける。しかし、急に曲がる線は使わない。
・1回で切る必要がある様な角は作らない。(2回で切る様な線分の交差で出来る角はOK)
図面作成について
・小さなパーツは、材料をしっかり指先で保持して切れるように考慮する。
・色を付けても、付けなくても、(人形の顔・目や口、着物の柄を描かずとも)鑑賞に耐えるようなデザインが理想。

条件に合わせ、線を移動したり、減らしたり、合わせたり、
調整します。

初期の図案のイメージを損なわないよう、
デザインが野暮ったくならないよう注意しながら、時間をかけて調整します。


そんなこんなで出来たのが、先日「記事 その②」で紹介したサンプルです。

P1090646.jpg


記事 その②
http://itohiya.blog.fc2.com/blog-entry-285.html




人それぞれ、初心者向けの図案を考える時の条件付けは違ってくると思いますが、
私はこのようになりました。

何かの参考になれば幸いです。


さて、明日、
どれだけの人が参加してくれるだろうか。
なんだか良いことが起こりそうな予感がします。

まぁ適当にボチボチやります。


今回のおひなさま作りについて、関連記事
その① 古町のひな祭り 3月21日・22日 糸鋸体験開催決定
その② サンプル紹介
その③ (この記事です。)おひな様の作図について
その④ イベント初日を終えて
その⑤ 二日目も無事に終了「糸のこ体験 in 古町のひな祭り」
その⑥ おひなさまイラスト下絵図案、糸のこ盤用

関連記事

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プロフィール

糸日谷 晃

Author:糸日谷 晃
東京造形大学にて美術/デザインを学び、博物館に就職。
学芸員のほか、工作室の運営を兼任。
ワークショップをはじめイベントの企画や、その題材のデザイン・開発を手がけ、講師を務める。

現在は、鳥取・兵庫・岡山の県境、山間で工房を営み、活動中。

からくり作品ほか、仕掛けを応用したおもちゃを製作。
工作教育の普及に努め、題材を開発・製作。 各地で工作教室を開催。

「複雑なモノの中から、
素朴でシンプル、実直で美しいものを探している気がします。」


取り扱い先は、ギャラリー、インテリアセレクトショップ、博物館、木のおもちゃ店など様々。



【製作】
からくり(オートマタ)オルゴール、インテリア小物・雑貨、工作キット、各種オーダー品など。

【活動】
上記品の企画、デザイン、製作、各地での発表、展示・販売、からくり工作ワークショップの開催など。


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