いとひや 糸日谷晃

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手作りの杖、オリジナルリハビリステッキの製作 

この夏の盆は、父のために杖を作りました。
最近は少しやせましたが、相当なデブだったので足を悪くしたようです。

まだまだ介護とは縁のない、ふてぶてしい感じですが、
某有名激安ジャングル店が大好きな爺様なので、
歩きにくいと何かと不便でしょうから、

「息子様が一肌脱ごうじゃぁないか。」
という話です。 えっへん。

とは言うものの、
「ステッキ? そんな年じゃぁない。格好悪い。使わない。」
と、言われてしまう可能性もありますので、

言われる前に、送りつけました。
 ※実際、「そんな年」ですし。


しかし、
杖はどのように作ればよいのでしょう。
そもそも、杖の細かいところは何も知りません。



どうなることやら。
・・・・



まずは、何も見ずいつものように適当にスケッチ。

「長さは?」「太さは?」
「持つ所はどんな形?」

「こうしたらカッコいいな・・・ あ、魔法使いが持っていそう・・。」
「そうだ! 魔法使いの杖にしよう!」


・・その後、市場に出ている杖の画像や資料集め、
魔法使いの杖は却下。



今回製作する品は、置物や飾りの類ではなく実用品のため、
さらに詳しく「杖」の役割や足の悪い人の歩き方も考え、

杖を使う時の手の位置、姿勢、杖のつき方、使い方など、
その他についても調べ、考察、
また、以前父に会った時に見た歩き方も思い出し・・、
モックアップを作成。


握りやすさや、
体重のかかる個所の確認、

「ここを太くしたらどうか、」
「細くして・・」
「負担がかかるから・・」
「あれ・・握りやすいけどかっこ悪いなこの形。」

大きさ、デザインを考えながら成形しました。


そうしたら、どんどんある形に近づいてゆきました。
「あれあれ? この形って・・。」
コンセプトが浮かび上がってきました。


「dolphin - イルカ」
です。

歩くことが不自由になれば、人は出歩くことをやめ、足以外の筋力も衰え
老化もどんどん進んでゆくことでしょう。
床に臥せていることが増えれば、病んでいく事もあるかも知れません。

人は出かけることで、次に出かけるための活力も得ることができます。
それは、「動く」事で身体的な刺激を受け、筋力の衰えを防ぐことでもありますが、
何より、人や動物、植物、昆虫と会い、工業製品などの物に触れることも日々の心の活力となります。


「次も行きたい、また何か面白いものはないか?」


それを促すためにも、杖は重要です。
共に歩くモノ、傍らにあるモノ。 重要なパートナーです。


一方、イルカは様々賢い能力を持ち、
超音波だってお手の物、100M先の物も見通し、固体間の会話をする時にも使います。
人との交流ももちろん、溺れた人を助ける話も多々伝えられ、一緒に泳ぐことだって出来、
イルカによるセラピーも行われております。
水族館でも驚きのパフォーマンスをおこない人気者、人と一番近い水生生物かもしれません。

人の傍らに存在するパートナーとして杖の題材に合います。

そして何より、私は生まれ変われるならばイルカと決めています。
今やヒゲで眼鏡のおっさんなので、
「気持ち悪い事を言うな。」
という話ですが、私だって若い頃があったのです。

そのような想いものせて、「concept dolphin - イルカ」







そんなこんなで、完成。
※削りすぎても直せるように木を使っていません。

P1090141WEB.jpg

まぁ、試作の前の試作なので結構適当です。




そうこうしていたら、有名メーカーの杖が到着。
実際に多くの人が使用しているドイツ製の杖です。
(高いものは買えないので安物ですが・・)


検証。

なるほど、なるほど、
なるほど・・・なのであります。





それも踏まえ、形状を若干変更して本製作。
材料にはやはり銘木の類を使いました。

鮮やかな赤が可憐な、とある木材(8年くらい前に購入した材なので名前を忘れました)
を真ん中に配置して、
深い赤が美しいローズウッド
でサンドウィッッッッチ!!
そして、海のイメージ。
波が打ち寄せる砂浜のごとく、美しい杢の楓を表面に使いました。

エェクセレント!!



軸となる棒にも、高価な木材を使って・・と考えましたが、
これは実用品。

職人や作品というよりは、デザインやプロダクト(工業製品)に近いものです。
私の変なこだわりを出すよりは、より安全で軽くて丈夫なものを使用するべきところ。

そのため、長さも簡単に調整できる、より実用性の高い既製品の軸を流用しました。

そして、完成。


P1090147WEB.jpg
P1090148WEB.jpg
P1090146WEB.jpg
P1090150WEB.jpg




夜に蛍光灯の明かりで撮影したので、暗い木材の色があまり分かりませんね・・。




どうでしょう。

うーむ、

出来てみて分かる。
改善点。
体重のかかる個所の曲線を若干変えたい。

太さも気になる線が。。
もう少し、こうした方がかっこよかった。。






そ・し・て!!


なぜか、ローリング。





杖回転-2

















改善できる点はありますが、
まぁ、身内なのでよいでしょう。

十二分に使用に耐えうる杖と判断。
送り付けることに。





理想の流れとしては、
もし未だに杖を持ち歩くことが嫌だという話だったら、
「息子からの杖の贈り物」という事で、杖を使い始めるきっかけになればいい。

そして、普段から杖を使用することに違和感がなくなったら、
市販されている杖に移行して欲しい。
(木製グリップは、ゴム製グリップに比べ、手のひらへの負担が大きく、タコもできやすいでしょうから。)








・・・

そのうち、頃合いを見て、
持ち手がゴムのステッキを送ってあげようか。(市販の)


母は毎日ウォーキングしているので、杖に関しては大丈夫だとして・・・、


あ、ウォーキング用のストックを作ろうか。
いくら健脚とはいえ、足への負担は減る方がいいし。



ウォーキング用は、左右2本必要か・・・、








・・・めんどくさい。






またこんど。

















・・・・



そんなお盆を過ごしたのであります。








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プロフィール

糸日谷 晃

Author:糸日谷 晃
東京造形大学にて美術/デザインを学び、博物館に就職。
学芸員のほか、工作室の運営を兼任。
ワークショップをはじめイベントの企画や、その題材のデザイン・開発を手がけ、講師を務める。

現在は、鳥取・兵庫・岡山の県境、山間で工房を営み、活動中。

からくり作品ほか、仕掛けを応用したおもちゃを製作。
工作教育の普及に努め、題材を開発・製作。 各地で工作教室を開催。

「複雑なモノの中から、
素朴でシンプル、実直で美しいものを探している気がします。」


取り扱い先は、ギャラリー、インテリアセレクトショップ、博物館、木のおもちゃ店など様々。



【製作】
からくり(オートマタ)オルゴール、インテリア小物・雑貨、工作キット、各種オーダー品など。

【活動】
上記品の企画、デザイン、製作、各地での発表、展示・販売、からくり工作ワークショップの開催など。


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