いとひや 糸日谷晃

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制作

現在、

いくつかの作品を制作中です。



その大まかな流れは、



まず、

色々な案をだし、その中から、いくつかの形を選びます。

スケッチをかさね、試作。



その後、動きの不具合やリデザイン、調整を重ね。

本制作です。







少し、詳しく話しますと、



まずは、何も資料のない状態から、スケッチ。

頭の中にあるイメージ、想いを形にします。





その後、関連する資料を集めます。



大まかな形ごとに分類。

良くみられる形、一般的なイメージを形にします。



対象となる物の形を精査します。

そして、スケッチ。







上記2タイプのスケッチをもとにして、スケッチ。



ここで、不思議な形のもの、変わった形の作品が多数登場します。







それを、加工上の問題、生産性、実現可能性、目新しさ、デザインの面白さ、シンプルさ、

人間工学的な面など、大きさや形を考え・・・・

その他いろいろと考え、具体的なものにします。







ここで、多くの案が破棄されます。



指折り数えられる数にアイデアを絞ったら、

パソコンに取り込んだり、トレースしたり、



客観的に見れる形に落とし込み、

曲線を変え、比率を変え・・スケッチを重ねます。









少しねかせます。









・・・



形について、改めて考えます。





はたして、この形でよいのだろうか?

見慣れた形をもっと取り入れるべきか、または、より奇抜な形に仕上げるのか。



それまで自分が用意してきた基準は、おかしくないのか。

など、集めた資料やスケッチをもう一度見直し、考えます。



腑に落ちない時は、さらにスケッチを重ねるなど、

上記の作業を延々と繰り返します。











そして、あるとき、ふと



「作ろう。」



となります。







その判断は、どこでつくのか、

作品に対する思い入れの度合い、人との兼ね合い、様々なことにもよりますが、



何かが、ふっとおりたような感覚です。



いつそれが訪れるのか、

ここまでの作業は、出口の見えないトンネルを歩いているような・・・

自分にとっては、大変辛いものです。









そうして、試作を作りはじめます。



立体になると、また印象が変わってきますので、改善します。

動く作品などは、ここで不具合の調整などもします。





もう少し削ろうか?  もっと丸く・・・など、



イメージしきれなかった部分、紙の上では分かりにくかったところを、改善していきます。

出来るまで、繰り返します。



そして、満足ゆく形がイメージ出来たら、

再度、図面にチェックを入れ、本制作に取り掛かります。





ここまでくると、実際に木を触る作業になりますので、やっと楽しくなってきます。











しかし、なかなか満足いかないこともあり、苦労の連続です。



その後、仕上げをどうするか悩み・・・・紆余曲折。









・・・完成。













なんだか、長い道のりです。













パッと、絵を描いて、ガリガリッと削って、はい、完成。

そんな方もいますが、



そのような閃きも、技術も、才能も、残念ながら持ち合わせていないので・・・

作る際には、やはり時間がかかってしまいます。









あるとき、



「おもちゃを一つ作るのに、なぜそんなに時間がかかるのか?」



そのように聞かれたことがあります。







なぜでしょうか?





実際に作る作業でいえば、



まだまだ自分は、未熟なため、でしょう。

完全な力不足。







表現のための作品つくりに関して言えば、



時間は問題にしません。

むしろ、時間をかけることの方が、意味を持ってくるかもしれません。









しかし、時に



「木のおもちゃなのだから、もっと簡単に作れるだろう。」

「なぜ値段が高いのか。」



と、言う人の意見は、







「手間はかけずに、適当に作ればいいんだよ。」



「ただの《おもちゃ》でしょ。」





とも聞こえ、









とても複雑な気分になります。














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プロフィール

糸日谷 晃

Author:糸日谷 晃
東京造形大学にて美術/デザインを学び、博物館に就職。
学芸員のほか、工作室の運営を兼任。
ワークショップをはじめイベントの企画や、その題材のデザイン・開発を手がけ、講師を務める。

現在は、鳥取・兵庫・岡山の県境、山間で工房を営み、活動中。

からくり作品ほか、仕掛けを応用したおもちゃを製作。
工作教育の普及に努め、題材を開発・製作。 各地で工作教室を開催。

「複雑なモノの中から、
素朴でシンプル、実直で美しいものを探している気がします。」


取り扱い先は、ギャラリー、インテリアセレクトショップ、博物館、木のおもちゃ店など様々。



【製作】
からくり(オートマタ)オルゴール、インテリア小物・雑貨、工作キット、各種オーダー品など。

【活動】
上記品の企画、デザイン、製作、各地での発表、展示・販売、からくり工作ワークショップの開催など。


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